「これからネットショップを始めてみたい」
そんな時にまず始めに悩むのが、どのショッピングカートASPを選べばよいのかだと思います。
ショッピングカートASPには様々な種類があり、どれを選べばいいか分からない方という声も少なくないはずです。
今回は数あるショッピングカートASPの中から導入数の多い、無料ネットショップ作成サービスと有料ネットショップ作成サービスの2つを比較してご紹介していきます。

目次
BASEとカラーミーショップ5つの違い
今回は比較対象として無料ネットショップ作成サービスからは「BASE」,有料ネットショップ作成サービスからは「カラーミーショップ」を選択しています。

2つを比較してみると5つの異なる点が見えてきました。
これよりBASE、カラーミーショップの違いや共通点をさまざまな角度から比較解説していきます。
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手数料
ネットショップ運営で利益を上げていくためには、売り上げをあげるだけでなく、コストを下げる必要があります。
コストといえば初期費用や月額費用に重きを置かれがちですが、手数料の存在を忘れてはいけません。
多くの商品を販売し売り上げが出た場合、売り上げ金額に応じて手数料は増えていきます。
この出費を減らすために、利用するネットショップの手数料確認は重要となります。
手数料には大きく分けて3つ存在します。
「販売手数料」「決済手数料」「振込手数料」
それぞれ詳しく説明すると下記のようになります。
販売手数料
商品が売れた際にサービス提供側へ支払う手数料のこと。
今回の場合はBASEやカラーミーショップへ支払う手数料を指します。
決済手数料
商品を販売した際に決済ごとに発生する取引手数料です。
お客様より購入された商品金額から決済手数料を差し引いたものが利益となります。
BASEとカラーミーショップでクレジットカード決済を行った場合を例とすると手数料は以下のようになります。
- BASE:販売手数料3%,決済手数料3.6%+40円
- カラーミーショップ:販売手数料0円、決済手数料4%〜※1
※1. 売り上げ金額により利率は変化します。
注文の合計金額10,000円の場合
販売手数料:10000円×3%=300円
決済手数料:10,000円×3.6%+40円=400円
利益:10,000円−(300円+400円)=9,300円
決済手数料:10,000円×4%=400円
利益:10,000円−400円=9,600円
商品の売り上げが増えれば増えるほどカラーミーショップのほうが手数料は安くなります。
本格的にネットショップ運営していくのであれば、手数料の低いカラーミーショップで進めるのが良いかもしれません。
振込手数料
BASE;振込金額が2万円以上の場合:250円
振込金額が2万円未満の場合:750円※1
(※1.事務手数料500円+振込手数料250円)
カラーミーショップ:売り上げ金額や金融機関によって変化あり。
また、振込金額が2万円以下の場合は事務手数料として別途500円の事務手数料がかかります。
商品を販売したのにもかかわらず、500円の出費は大きなものとなるので、売り上げ金額が2万円を超えてから振込をしてもらいましょう。
契約費用
BASEとカラーミーショップの契約費用の比較は以下となります。
初期費用 | 月額費用 | プラン詳細 | |
BASE | 0円 | 0円 | ー |
カラーミーショップ | 3000円(税抜き) | カラーミーショップ:834円〜7,223円までの4プランあり | ・エコノミー 834円 ・ ・レギュラー 3,000円 ・ラージ 7,223円 |
一定以上売り上げが見込める場合は契約費用よりも振り込み手数料や決済手数料に目を向ける必要があります。
ですが、初期費用のかからないBASEで試験的にネットショップ運営を始めてみるのも1つの手です。
※2020年2月19日(水)より「スモールプラン」の新規受付が停止になります。
決済方法
決済方法で選ぶのならカラーミーショップがおすすめ。
決済方法とは購入時に選択できる決済手段をさします。
クレジットカード決済やコンビニ決済など、多くの決済に対応していることは、ユーザーにとって利用しやすいネットショップといえます。
BASEとカラーミーショップの決済手段は以下となります。
BASE | カラーミーショップ | |
クレジットカード決済 | 〇 | 〇 |
コンビニ決済 | 〇 | 〇 |
銀行振込 | 〇 | 〇 |
キャリア決済 | 〇 | 〇 |
後払い決済 | 〇 | 〇 |
代引き(コレクト) | x | 〇 |
PayPal | 〇 | 〇 |
楽天ペイ | x | 〇 |
Amazon Pay | x | 〇 |
表に記載の通り、カラーミーショップの方が多くの決済手段が利用できます。
多くの選択肢を用意しておくことはネットショップ運営にとって必要な要素ではないでしょうか。
決済手段ごとに手数料が異なるのが難点ですが,決済手段の豊富さからカラーミーショップは利用者のニーズを掴んでいるのではないでしょうか。
ただBASEは開業時の煩わしい決済方法の手続きなど一切ないので簡単です。
デザイン
ネットショップにおいてサイトデザインは名刺のようなものです。
何を販売しているショップなのかひと目で判断できると、ユーザのページ離れを防ぐ効果が見込めます。
また、ターゲット層に合わせたデザインを行うことでお客様からの興味を引き、サイトの売り上げに繋げることもできます。
しかしカッコよくスタイリッシュなサイトデザインがすべからく全て良いという訳ではありません。
あまり作りこみ過ぎて肝心の商品が目立たないサイトをたまに見かけますが、そうなってしまうとカスタマイズも本末転倒です。
「サイトデザインとなるとHTMLやCSSと呼ばれるプログラミング知識が必要になり、専門的な知識がないと操作が難しいです」という方がいますが、BASEもカラーミーショップも実際はそうではありません。
1からプログラミングでもするのならHTMLやCSSの知識も必要でしょうが、BASEもカラーミーショップも専用のテンプレートに画像を入れて商品説明を書き込むだけでほぼほぼ綺麗なサイトが出来上がります。
こだわるのであればサイトデザインではなく商品画像にこだわったほうが賢明です。
商品画像のショットも上から横からと数枚用意して商品説明をしましょう。
カッコよくスタイリッシュなサイトデザインにこだわりたい気持ちは分かりますが、初めは見やすく分かりやすいサイト作りを目指したほうが良いです。
サイトデザインなんて後からいくらでもカッコよくスタイリッシュにすることはできるので、まずは商品画像に力を入れるべきです。
どうしてもカスタマイズしてカッコいいサイトを作りたいのであれば、有料テンプレートを購入してしまったほうが良いです。
ちまちまと無料テンプレートなんてカスタマイズするのは時間の無駄です。
BASEもカラーミーショップもそれぞれ数種類の無料版と有料版のテーマがありますので、気に入ったテンプレートを選んで始めて下さい。
BASE
- 無料デザインは11種類
「BASE DESIGN MARKET」という有料テーマを購入すると5000円からデザイナーが作成したクオリティの高いショップデザインを購入できます。
カラーミーショップ
- 無料デザインは12種類
- 有料デザインは10種類
(8000円〜2万円まで幅広くある、ページスライドショウの機能あり)
BASE、カラーミーショップは、それぞれWEB知識を持っていればデザインの編集を行うことができます。
BASEの場合は編集箇所が限られてしまうため、自由にデザインしたい方にはカラーミーショップをおすすめします。
サポート
ネットショップ運営で不安の種とも言えるトラブル。
商品が販売できないなんてことになってしまうと、運営に悪影響を与えてしまいます。
突如発生したトラブルに対応をおこなってくれるのか、サポートが充実しているかはサービスを選ぶ際の大きな基準となります。
BASEとカラーミーショップのサポートの比較は以下になります。
「BASE」:メール、 チャット対応あり(電話対応なし)
「カラーミーショップ」:メール、チャット、電話対応あり
急な相談事ができた時に電話で対応してもらえるカラーミーショップは、サポート面での安心感が違いますね。
まとめ
今回は「BASE」、「カラーミーショップ」2つの違いをそれぞれ比較してご紹介してきました。
BASEは初期費用、月額費用、ともに無料で始められるので初心者向けのサービスといえます。
ですが、本格的にネットショップ運営をおこなっていくのであれば別サービスの利用がおすすめです。
手数料が割高のため、売り上げが一定数超えた場合の受け取り金額が減ってしまい、利益が下がってしまう可能性が考えられます。
その点、カラーミーショップは本格的なネットショップを作りたい方向けのサービスです。
サポート面はもちろん、手数料を抑えての販売や決済手段の豊富さから長期的なネットショップ運営に向けたサービスといえます。
また、デザインが自由に編集できることも魅力の1つです。
お店の特色や自分らしさを出すことができ、自分のイメージにそったショップデザインを行えます。
どちらともそれぞれ良い点が存在しますが、ザックリ分けると売り上げなど気にせず趣味としてやるなら「BASE」、本格的にビジネスでやるなら「カラーミーショップ」といった感じです。
用途に合わせた選び方をしてみて下さい。


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